FXStreet - 欧州市場序盤、1.0920でピークを迎えた後、ユーロ/米ドルは徐々に下降の動きを延長させた。ヨーロッパ株式市場のラリーが、ユーロに重しとなったからだ。ここ数時間、ペアは1.09台周辺を揺れて、欧州中央銀行(ECB)の金融政策会合とドラギ総裁の記者会見を前に上昇調整を行っている。

ECBの新たな動き期待されず

欧州中央銀行(ECB)は、12月3日の会合で資産購入プログラムを2016年9月から延長させ、預金金利を10ベーシスポイント引き下げた。QEに関して、ECBがそれほどアグレッシブでないことに市場は落胆した。一方、ドラギ総裁は「異常にタカ派」だった。

今日の金融政策会合では、ECBが新しい措置を発表することは期待されていない。金融政策も据え置かれるだろう。金利は0.05%、預金ファシリティーはマイナス0.3%、そして限界貸出ファシリティは0.30%に維持される模様だ。資産購入プログラムも、2017年3月まで月600億ユーロを続けそうだ。

ドラギ総裁の記者会見は、ECBによる今後の金融政策に関するヒントを与えるものとして注目される。預金金利引き下げやQE延長の必要性を示唆するとは見られておらず、そうなれば市場は改めて失望することになる。最近の原油価格下落を受けて、ECBは様子見姿勢を維持したいところだ。そして、先月発表された対策の効果を評価し続けることを期待している。そのため、ユーロのクロスは決定後にいくらかサポートを受けそうだ。

今日のECB決定に対する各銀行の見方

バークレイズ銀行:政策アクションは期待しないが、インフレ見通しの悪化は、今年後半に追加緩和に踏み切る圧力をECBにかけている。

シティ:ECBはおそらく金利を据え置き、追加発表は行わない。6月に追加緩和があり得るが(預金金利カット、EQ延長/拡大)、3月に行動を起こす確率も高まっている。

ラボバンク:今月は行動しないだろう。追加緩和のハードルは高いが、インフレ見通しが3月に下方修正される確率は無視できない。

ゴールドマン・サックス証券:据え置きを観測。政策理事会が追加緩和を議論したが、大多数が政策据え置きに賛成したと、ドラギ総裁は語るだろう。ECBは6月にQEを、2017年3月から2017年9月まで延長すると見ている。

ユーロ/米ドルのテクニカル水準

FXStreetのチーフアナリストValeria Bednarik氏は「今のところ、ペアはECB後に1.1000を突破しなければ、強気基調になれない。突破出来れば、1.1060の高値まで上昇する。同水準をさらに上方にブレークすることがあれば、次のターゲットは1.1120だ。対照的に、レンジの下限1.0790を下方にブレークすれば、1.0710の安値に再挑戦するかもしれない。次に長期的な弱気トレンドが再開する。」と語る。

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